この記事では、コロナ禍での無痛分娩の様子を知ることが出来ます。
2021年3月、無痛分娩(局部麻酔)で第一子を出産しました。
入院〜出産まで当時の様子をありのまま綴っていきます!
出産日の前日に入院
出産前日の夕方に産院へ到着。
まずはお部屋に通され、ガウンに着替えました。
その後すぐに院長の診察。
入院の流れや無痛分娩について説明を受けました。
そして翌日の分娩に向けた処置を2つ行います。
①チクっとするくらいで、さほど痛くは無かったです。
管を通す際、横向きに寝た状態で背中をくの字に丸めるので出産目前の破裂しそうなお腹を抱えるのが大変でした。
動くと非常に危ないので、院長には「絶対に動くな!」と念を押され、ビクビクしながら耐えたのを覚えています。
②翌日の分娩に向け、スポンジを入れることで自然に子宮口を広げてくれるようです。
院長に、「翌日の出産までの中でこの処置が一番痛いかもしれない」と言われながら猛烈な痛みに襲われるが、処置は一瞬で終わる。
出産当日
起床後、浣腸(笑)
分娩時、あれをしてしまう人が多いそう。
いきむので仕方ないですよね。
妊婦さんのためを思って勧めているそうです。
院長内診。
昨日入れたスポンジを抜き、バルーンを挿入しました。
麻酔を入れてないのでめちゃくちゃ痛かった。
子宮口は 2.5cm開く。
バルーン
子宮口を広げるためのもの。
助産師さんとLDRへ移動。
NSTをする。
弱めの麻酔と陣痛促進剤が混ぜられた液体を点滴投与。
LDR
Labor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)を略した言葉。
陣痛・分娩・回復までを同じ部屋で行うことが出来る。
NST(ノン・ストレス・テスト)
お腹にセンサーを当てて、赤ちゃんが元気かを確認する検査。
朝食。
NSTをしながら食事を摂る。
食事中、お股がジンジンとしてくる。
座ってるとお腹に麻酔が効きにくいそう。
「食べ終わったら横になるように」とのこと。
食後抗生剤を服用。
助産師さんがLDRに来てくれる。
麻酔は20分後から効き始めるらしい。
NSTの位置を移動させ、再度開始。
お股のジンジンとした感覚とお腹の張りが連動している気がする。
助産師さんが来てくれる。
麻酔の効きがまばらのようで再度追加。
この時既にめちゃくちゃ陣痛がきてるらしい。
麻酔のおかげでお股はジンジンする程度で収まってる。
脚がポカポカしてきた。
夜勤と日勤の助産師さんが交代。
麻酔は効いているようなので増量はなし。
読書をする余裕がある。
眠くなってきた。
医院長先生、助産師さんの内診。
この時、子宮口は4.5cm。
お産の進み具合はかなり順調とのこと。
助産師さんが来てくれる。
血圧が少し低いらしい。
助産師さんが来てくれる。
助産師さん内診。
子宮口は前回より少し開いたかな?くらい。
出産本来の陣痛も乗ってきたようで
現時点で全くもって問題なし。
医院長、助産師さんの内診。
内診の刺激で破水。
パチンっと風船が割れたような感覚があった。
子宮口は5、6cm
まだ赤ちゃんの頭が骨盤にはまってないらしく、下がって来るのを待つ。
赤ちゃんはよく動いて、かなり元気らしい。
深呼吸をしたり、少し動くと微量の羊水が出る。
昼食
食後に抗生剤を服用。
助産師さんが来てくれる。
食事中に点滴を追加。
何となくお尻が痛む?ような。お股がジンジンする。
麻酔が切れてきたのかな?
微量の羊水が出る。
医院長、助産師さんの内診。
子宮口8cm
開き具合は良いが子の降り具合が微妙とのこと。
内診の刺激で破水。
麻酔を効かせるため10、15分ほど90度の姿勢で座る。
助産師さんの内診。
子宮口は9cmいかないくらい。
体温は37.8度。麻酔の関係で上がるらしい。
順調に赤ちゃんは下がってきてる。
張ったタイミングで3回ほどいきむ。
脚がポカポカ、重い感じがする。
進み具合はかなり順調だそう。
助産師さんの内診。
子宮口は9〜9.5cm
お腹が張ったタイミングで何回かいきむ。
赤ちゃんもかなり降りてきてるとのこと。
お股に赤ちゃんがいる感じがする。
助産師さんの内診。
この直前までは夫とLINEが出来るほど余裕がある。
3回ほどいきんだところで子宮口全開。
上手くいけばPM15:00には出産出来るかもとのことだったが、もう一息のところで中々頭が恥骨を通らない。
「もう産まれきてーーー!」と心の中で叫ぶ。
お尻にのしかかる鈍痛といきみで心が折れそうになる。
すぐそこに赤ちゃんがいるらしく、助産師さんたちが分娩準備に入る。
医院長先生登場。
会陰切開をする。
チョキチョキと切られている感じがするが痛みは無い。
常にお尻に重圧がかかる感じがする。
赤ちゃんがすぐそこにいるのがわかる。
3回いきむ。
産む直前まで肋を蹴るほどの元気すぎる男の子を出産。
出た瞬間ツルッとした。
麻酔を効かせながらの出産だったが出てきた瞬間はやっと終わった….!という達成感が勝る。
初めて抱っこした瞬間、赤ちゃんはとても温かかった。
胎盤がなかなか剥がれず、処置に時間がかかっている様子。
800mlの出血があったが、縫合しながら夫に電話。
電話直後、力尽きてベッドの上でしばらく休む。
ガウンを着替えて、車椅子に乗りお部屋へ。
一人では何も出来ず車椅子に乗りながら息が切れる。
夕食。
料理が運ばれてきたが、貧血で手が震えるのとお股が痛くて卵焼きと白米2.3口でダウン。
プリンだけでも食べたいが起き上がる元気がない。
なんとかプリンだけ食べる。
そのまま気付いたら眠ってた。
起床
眠ったので少し回復。
ボーっとする。
消灯時間&出血具合の確認で助産師さん内診。
赤ちゃんはナースセンターへ。
出産当日は赤ちゃんを預かってくれます。
翌日から母子同室。
麻酔や陣痛促進剤を流していた管を抜くため、ひとまずトイレへ。
助産師さんが補助してくれたが、立ちくらみで倒れそうになる。
ベッドへ戻ろうとするも直前で座り込む。
クラクラして意識が朦朧とする。
円座に座り、何とかベッドへ横たわる。
何か口にしないと体力が回復しないと思い、ウィダー2本、玄米ブラン2枚食べる。
かなり体調が回復。
痛み止めのロキソニンを服用。
とても起き上がれるような状況ではないので横になりながら食べられるウィダーや玄米ブランのような手軽に栄養を摂取できるものに救われました。
助産師さんの内診。
再びトイレに挑戦するも中々立ち上がれない。
クラっと来そうなのでベッドで導尿してもらう。
睡眠薬を服用し、眠りにつく。
無事に男の子を出産しました。
初産ですが、分娩時間は約8時間でそこそこ安産とのこと。
麻酔のおかげで、子宮口が全開になるまで夫とLINEでやり取りが出来たり、読書をして過ごせたので、生まれる直前までリラックスすることが出来ました。
ですが、出産時は38℃の高熱が出ていたこと、800mlの出血があったため、麻酔で痛みを弱めても尚、安全な出産はない。と言われる所以がよく分かりました。
産後は麻酔が効かないので、お股が痛くて座ることもお手洗いに行くことも怖いし、立ちくらみがするし、本当にしんどかったです。
出産を経験した世のお母様方はみんなすごい……!!
また、コロナ禍ということもあり出産中も終わってからもマスクは付けっぱなしでした。
いきむ時にマスクが息苦しくて取りたい気持ちを我慢しながら頑張ったのを思い出します。
もちろん、立ち合い出産、面会は禁止ですので入院〜退院までひとりで挑んだわけですが、助産師さんや息子を取り上げて下さった医院長など産院の方々のサポートのおかげで前向きに終えることが出来ました。
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