この記事では日本の1世帯あたりの貯蓄額のデータからお金の貯め時っていつなのかを検証していきます。
前回の記事では、現在アルバイトや会社で働いて所得を得ている方に、より効率的に資金の管理ができるようにネット銀行のメリットを紹介させていただきました。
【大学生から知りたい資産形成術】ネット銀行で資金管理をしよう >>
こちらも併せて読んでみてください。
①みんなの貯金額をずばり公開!
金融広報中央委員会が世論調査をもとに家計の収支結果を報告しています。
以下2つの資料を参考に説明していきます。
2019年に調査された「家計の金融行動に関する世論調査」によると各世帯の金融資産保有状況は、
となっています。意外と多い?意外と少ない?どのような印象を持ったでしょうか。
おそらく平均貯蓄額を見てショックを受けた人は多いと思います。
こんなに貯金無いよという人がほとんどではないでしょうか。
そもそも平均値というのは飛び抜けて金融資産が多い人が数値を押し上げているため、
実態に近い数字とは言えません。
中央値のほうが一番人数が多く、より実態に近い値になります。
例えばこのようなデータが集計されたとします。
この場合の平均値は、337,5万円。中央値は150万円となります。
Dさんのように飛び抜けたデータが存在すると平均値が大きく押し上げられてしまいます。
中央値が現実に近く、参考になる値だと言えますね。
まずは中央値を突破することを目標に計画的に貯金していきたいですね。
②去年より貯金は増えた?それとも減った?
それでは昨年と比較して金融資産を増やせた人はいったいどれぐらいいるのでしょうか?
このようなデータがでています。
増えた | 変わらない | 減った | |
単身者世帯 | 26.7% | 38.6% | 34.7% |
2人以上世帯 | 29.2% | 44.9% | 22.4% |
日本人はコツコツ貯めているイメージでしたが、意外と3割くらいの人しか貯金ができていません。
7割は昨年より減らしているか、収支0で余裕がないということがわかります。
このデータは全世代が対象になっていますので、年代別でもう少し詳しく検証して実態を探りましょう。
③世代別ではどうか?
次のグラフは、資産が増えたと回答した人と資産が減ってしまった人どちらが多いかを表したグラフになっています。
数値がプラスであれば増えた人が多く、マイナスであれば減った人が多いとなっています。
世代別に集計されていますので、このグラフを元に分析していきます。
まずは単身者世帯のグラフです。
単身者の若年層は、貯金を増やした人が多いことがわかります。
続いて2人以上世帯です。
20代は減った人が多いけど、30代は増やした人が多くいますね。
やはり独身時代は給与全てが自分のお金になるため貯金ができている人が多いですね。
2人以上世帯の20代がマイナスになっている要因ですが、まだ給与も低く、また結婚に伴って出費が多いことからマイナスになっているのかもしれません。
30代になると給与の伸びや、子供がいても共働きで稼いでいる家庭も増えていることから貯金ができているのかもしれません。
それでは40代以降はどのような実態になっているでしょうか。
逆に40代以上になると資産を増やせた人がガクッと少なくなります。
特に50代以上になると給与の伸びも鈍化し、子供の養育費や持ち家のローンの支払いなどで年を重ねるほどに余裕がなくなっていくのがわかりました。
60代以上になると、再雇用による給与減少や、定年退職による収入源の喪失により資産を大きく減少させていることがわかります。
難しいことはわかりませんが、マンガと図解でお金の増やし方を教えてください! >>
資産を増やせるタイミングは?
今回紹介させていただいた資料から人生において資産を増やせるタイミングは、
- 独身の20〜40代
- 共働きの20〜40代(まだ子供が小さく教育費が少額で済む世代まで)
上記の通りになります。
稼いだ給料は全て使ってしまう!という豪快な経験も人生においては必要。
ただ、いざお金が必要になったときに困るのは自分自身です。
若い時は給与も低く節約で我慢をすることもあると思います。
お金の貯め時をキチンと把握し、無理ないペースで貯金を続けることで長い目で見たらゆとりある人生を過ごせるでしょう。
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